2013年10月19日土曜日

ライブ情報とカセットテープにおける音源リリースについて



11/3(Sun)"Star Trail vol.2"吉祥寺Warp LIVE☆ johndickheadhunter3 civic Cactus flower re-Peat girly DJ☆ysk/Antoine

 このライブで、johndickheadhunter3は、60分のカセットテープの音源を物販?します。友達から、カセットテーププレーヤーを持っている人っているの?なんて聞かれましたが、聴いてもらうとかではなくて、カセットで出したいから出すのであります。

今、ふと思ったこと。

 自分も含めてですが、サービスされるのに慣れてしまい、音楽を作る人よりも、それに対してお金を出す人の方が立場が上という感覚は、間違いだと思います。それは、音楽よりも金の方が立場が上ということでありますから。金を持っているということは、選択する権利を持っているということだと思います。ただしそれは、才能ではないです。どうも、自分も含めて、払われる側よりも払う側の方が、立場が上という感覚が腑に落ちないです。それは、買った人が批評を表現するのがあたかも当然のような感覚にも同じように思います。

 普通の人が持っていない才能に対して、お金を払ってそれに触れる機会を持つ。お金を持っている人は、それに触れる機会が多い/持ちやすいということであります。お金を持っていない人から見ると、自分が持てないほどのお金を持っているというのは、才能に対するうらやましさのようにも思えます。でも、それは才能ではなく、単なる機会です。

 やはり、音楽を作る人のほうが、それを買う人よりも偉いとおもいます。表現者と被表現者。その感覚は、今よりも昔の方が被表現者によって自然に大切にされていたと思います。パンクやロウファイで、いろいろな人が表現する機会を持ち得ましたが、それでもまだまだ表現手段を持ち得ない人もいます。
 

 人のつくった音楽をかける=人のまわしで相撲を取るという感覚がするので、どうもDJはきらいですとは友達の弁ですが、その当時の自分は、自分の好きな音楽を広げるという言葉で、自分の見栄や知識をひけらかしたいという気持ちをくるんでいただけに、さすが尊敬する先輩と思ったものです。今振り返ると、自分の属する集団を自然とレベル分けしていたような思いに駆られます。それはひどく失礼なことなのですが。

 払う方が立場が上という感覚に慣れてしまった自分は、媚びているんだろうなあと思っているからこんなことを打っているのだと思います。今、これだけお金の立場が強くなっている中で音楽をやる人は、払う・払われるや持っている/持っていないという感覚から遠く離れることが必要なのではと思います。
 

 カセットテープで音源を出すと言うことは、少なくとも媚びていませんね。そして、それを買う人も、お金よりも音楽の方が大切で、自分は聴き手であるという真摯な人なのだと思います。完全な作り手にも、真摯な聴き手にもなれない自分は、そんな周りの人たちを尊敬しています。ちなみに野中さんは、今回のカセットテープを「完全な自己満足です。宣伝して。」とのこと。字面だけみるとなんとわがままであることかと思いますが、電話で話されると別段普通のこととしてとらえられる。

 純粋に、自分の作りたい音楽を、自分のこだわりが許される時間と費用の中で、できるだけ自分の聴きたいように作った音楽を、11/3(日)に、物販?というか募金と交換にお渡しします。
                               ぜひ!!

追伸として、ドアを開けっ放しでも近隣から騒音の苦情もこないようなガッツのない音しか出さないライブハウス?での演奏は、二度としません。また、そのようなライブハウス?からは、イベンターに対しての尊敬の態度が見られませんので、ほんと頭にいまだに来てます。なんか、誘っていただいた方が尊敬している友達故に、その人が低く見られたような気がして、ほんといまだに頭にきてます。